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2019

5月全州ビビンバ、ソウルマッコリの旅②

2日目、全州の朝。
全州は朝鮮王朝発祥の地で1200年以上の歴史があり、最も韓国らしい都市、食の都としても有名です。

まずは川沿いに南部市場に向かってサイクリング。

川の向こうでは露天市。採りたて野菜など食材がおもむろに地べたに並び賑わう様子はさすが「食は全州にあり」という感じです。

韓国の人達はホント運動(ウンド)が好きです。朝からアジュマ(おばさん)の開脚運動も気合が入ってました。韓国の人はホント運動が好きです。

 

全州韓屋村の周辺をブラブラ回りながら、慶基殿でパチリ。

今回全州に来た理由は、ソウル以外に地方都市に行って見たかったこと、そして食どころ全州で本場のビビンバを食べて見たかったことでした。

他にもいろいろ人気店はあるのでしょうけど、NHKの旅番組で観た「ハスクヨンカマッソビビンバ」へ向かうと、お昼時は激混みで回避。

 一旦宿に自転車を置いて、街を散策しながら出直すことに。

あたりをウロウロしていると、クラフトビール店を見つけてグイッと一杯。全州に来てマッコリ呑まずにビールかよっ!てな感じですが、

 アメリカ人と韓国人の夫婦で営んでいるらしく、韓国語もできなければ英語もさほどではない自分としては、きちんと英会話を習得していないことを今更ながら後悔する。

 1〜2時間ほどやり過ごして、先ほどのビビンバの店に。

 これで1人前。この店の特徴はかまど炊きご飯と、自家製の醬や新鮮素材。地方に行くとパンチャン(おかず)の品が増えるというけれどホントです。

 いろんなおかずとチョングッチャン(納豆チゲ)の汁を入れつつ混ぜて行くのですが、中には混ぜてダメなものをあるらしく看板女将に「アンデ〜」と言って、私の代わりに具材をかき混ぜてくれました。その混ぜ方は、むしろ卵をとくようなスピード!空気を取り込むような手際の良さ。

  ご飯より具がいっぱい、おかずいっぱいのボリュームで満腹。

 ホントなら全州ではマッコリ酒場やコムナムル(もやし)クッパも食べたかったのですが、夕方には高速バスでソウルへ向かうため、今回は断念。

 宿に戻って輪行準備した後、ホテルのご主人たちとスマホ翻訳で韓日交流。
 同席した馴染み客のおじさんが対馬に旅行したことがあるという話から、韓国の人にとって一番近い日本は「対馬」という、当たり前のことを再認識させられました。釜山から目と鼻の先、近くて遠い、韓国と日本…。

 韓国は都市間バスが鉄道よりも発達しています。この高速バスターミナルに様々な柄のバス会社が乗り入れていますが、すぐ近くにも別のバスターミナルがあり、さらに昨夜乗ってきた大韓リムジンバスはまた別のターミナルです。それぞれ格安料金で、等級もあります。

 いつもチープな旅しかしない私ですが、このバスだけはプレミアムに。1台に21席のゆったりした超デラックスなバスですが、連休でしたので満席。韓国の知人に予約代行してもらって正解でした(日本語表示の予約アプリはありますが、決済は現地の携帯電話番号が必要)。

 完全リクライニングシートで、ワイヤレス充電器もついてます。車内のワイパイ(WiFi)はもちろん、モニター画面にBT接続すればゲームもできそうな感じ(私はよくわかりませんが)。飛行機でいうファーストクラスが、バスだと2000円ちょっとです!

 往きは渋滞で5時間半かかりましたが、帰りはビュンビュン飛ばして3時間かかりません。本来はこういうものらしいです。
 ソウル市内の高速バスターミナルに到着してからは、普通のタクシーの後部座席に輪行バッグを載せて自分は助手席に。漢江を渡った向こうの忠武路にある常宿に向かいました…

(続く)

 

 

 

5月全州ビビンバ、ソウルマッコリの旅①

 もう6ヶ月も前になってしまいましたが、私はゴールデンウィーク後半にロードバイクを輪行して再び韓国へ行ってきました。その模様を今更ながら書き記しておきます。
 (実は先月末にもソウルへ行ってきました。そちらのレポートは近日にアップしたいと思います)

 ブログをすっかりサボっていたら…6月以降に政治面での日韓関係がここまで悪化するとは思っても見ませんでした…

 帯広からはバスで新千歳、飛行機を挟んで、ソウル仁川空港から全州までは長距離リムジンバス、そしてソウルへ高速バスを使うため、輪行バッグの定番、オーストリッチOS-500を使いました。

  昨年チェジュ島行きに使ったSCICONエアコンフォートは、空港から宿への移動はレンタカーかジャンボタクシーを使わないとなりませんでした。羽田からの移動はキャスター付きのデカいバッグをゴロゴロ押したり担いだりして山手線を移動したのですから、いま思うと自分でも呆れます。

 大都市ソウルでもタクシー乗り場や流しでジャンボタクシーを捕まえるのは難しい。全州のような地方都市ではなおさらです。幸いOS-500ならば普通のタクシーで後部座席に載せてもらい、自分は助手席に。普通のタクシーで動けるのは楽チンです。

 大韓航空便ではCO2ボンベの持ち込みが禁止されている他、バイクをカウンターで預ける際にタイヤの空気を抜くことになっているのですが、今回は特にしっかりと、ほぼ空気入ってないくらい抜くようチェックされました。

 気圧の変化による影響って一説に10%程度という話もあり、そんなに大げさに心配しないでいいはずなんですが…。到着してから現地でのハンドポンプ作業が憂鬱です。

 仁川国際空港の第2ターミルは今回で三回め。大韓航空、デルタ航空、エールフランス、オランダ航空など一部のキャリアが使用しています。
 ここは平昌五輪に合わせてオープンした最新設備。広くて、混雑していないため出入国手続きもスムーズです。そのため毎回大韓航空にしています。ナッツも食べたいですしね。

 3時間ちょいの飛行で仁川空港。なぜかガラガラの入国チェックを済ませて、ここから直接リムジンバスで全州へ向かいました。

 下調べでは、全州までバスで3〜4時間。休憩地点まで少なくとも3時間近くかかるらしいので、トイレが心配です。そのため、往きの飛行機ではビールを飲まずに我慢していたのです。

 大韓リムジンバス内はシートも快適で、テレビ映像が妙に綺麗いだなと思ったら、スマホのWiFiはなんと5G!さすがIT先進国です。バスは立派でもトイレは付いていないのが不思議です。

 さてさて、2時間経ってても、NAVERマップの位置情報はまだソウル市を出ていません。実はこの日、韓国では珍しい三連休の前夜で大渋滞だったのです…

 

 そろそろ5時間になろうとする頃、ようやく休憩のインターチェンジ着。写真を撮れなかったのですが、夜間にもかかわらず百台以上のバスや車が駐車していて満車状態。トイレに行くのはいけれど、自分のバスがどこだったか迷いそうでした。

 こんなに遅延していたら、フツーは誰か運転手さんに文句言ったり騒いだりするのではないかと思いますが、乗客は皆さんおとなしくてジッと辛抱している感じ。意外でした。

 全州のバスターミナルに到着したのは0時過ぎ。バスのトランクルームの荷物を棒で掻き出すオジさんが、私の輪行バッグを突いて倒した時は慌てました。

 安宿(モーテル)に荷を降ろした後、晩飯を求めて近くの食堂へ。スンデック(コッチャン=豚の腸にさまざまな野菜を入れて作ったスンデを使って作るスープ)とビールで孤独のグルメ。

 その見た目と匂いから、ビギナーの私にはまだ好きとは言えない難易度ですが、庶民的なメニューの代表格。よく韓国ドラマで、財閥の子息が見た目のグロさに驚くが食べた途端に、こんなうまいものが世の中にあったなんて!と驚く…あるあるです。 

 どうですか?

 いいでしょう…夜中に宿題する子供と、それを見てやるお母さん。

 私が入った時は、0時半近くでした。きっと看板をしまい損なったタイミングだと思いますが、迎え入れてくれて感謝。

 1日目は移動、移動、移動でぐったりでしたが、なんかホッコリさせてもらいました。

(続く)