2018

これはあくまで<出張>報告であることを念押ししておきます。
10月後半から閑散期に入り、商売も泣かず飛ばず。店にこもっていても暗い気分でちっとも楽しくありません。
自転車を嫌いにならないためには、乗って楽しまないとバランスが取れないわけです。
そこで、沖縄サイクリングにも行ったことのない私ですが、いっそよその国、しかも逆車線の国で海を眺めるサイクリングしに行って見よう!そう思い立ったわけです。
近くて遠い国、東洋のハワイ、韓国の済州(チェジュ)島へ行ってきました。
チャングムが島流しにあった島…といえば分かるかたも多いはず。
今回バイクはリムブレーキのドマーネSLRにしました。
ディスクブレーキでもいいのでしょうが、何かと初体験なので余計なトラブルに合わないよう何事もシンプルなものを選択し、遠征用にも使われているバッグ、SICONのエアロコンフォート3.0に収納しました。
実は私、輪行についてもほぼ初心者。20年前にJALでマウンテンバイクを輪行して関西に行ったきりです。
このバッグ、ハンドルバーを外さず、曲げもせずにそのまま入る点は良いのですが、付属のリアディレーラーガードは、フレームエンド部と合わないため使用せず(多分これに合うフレームは限られます)。リアディレイラーごと外して梱包。そもそも台の高さからしてショートゲージのディレーラーにしか合わないでしょう。

さすがイタリア、気を利かせたとこまではいいけどまだまだ作りが甘い! しかし、こういう勝手も実際に旅してみないとわかりませんね…
さて、旅程ですが日曜夜の最終便で帯広から羽田へ。すでに羽田→成田のリムジンバスはないため、モノレールで浜松町、乗り換えてJR山手線で東京駅まで移動。
実はこの旅での最大の難所は、韓国ではなく東京だったように思います。
下の写真のような荷物で、JRに乗り換え、日曜夜とはいえ山手線で移動する…昔自分も7年東京都内に住んでいましたが、こんな大きい荷物の人を電車では見たこと無かったです。
でも私、パリの地下鉄でソファーベッドを運んだことがあったけかな…。
日本の駅ホームのエレベーターは、荷物もない人たちがさっさと占有して先に行ってしまうし、乗り換えの階段にも手こずりました。
山手線の車両内でのスペース確保は冷や汗もの。
2020東京オリンピック、日本はこんなんでいいんでしょうか!?
その夜はカプセルホテルに一泊。経費節減のためカプセルも初体験しました。
寝れりゃいい、確かに慣れればOKです。東洋、西洋の女性も利用してました。異国の地でカプセルホテルとは頼もしいですね。

翌日リムジンバスで成田。大韓航空の直行便で済州へ(現在、チェジュ島への直行便は成田と関西空港からしかありません)。
大韓航空では、CO2ボンベの持ち込みは許可されていませんが、自転車自体はエコノミーでも23kg以内なら無料です。私は現地での雨天も想定してウエア類も3パターン用意し詰め込んだので、ギリギリの22.4kg。
もちろん破損しても保証はないとの免責事項にサインさせられます。そこは神に祈るばかり、LCCにせず大韓航空にしたのは、ナッツ姫のフラッグシップキャリアの威厳に期待してのことです。
ドマーネSLRは7kgそこそこなので、バッグ自体の重量が重いのと、念のための小型輪行バッグなど荷物が多すぎなのか。もしこれでアルミロードだったら超過していたかもしれません。

これは別の飛行機、イメージ画像です。
およそ2時間50分の空の旅で、済州空港に到着。新千歳空港よりは小規模ですが、外国人客の多さと国内便の賑やかさは相当なものです。
宿代を含めて2万円だけ換金して、ジャンボタクシーへ。
すっかり浮き足立っていて、写真は撮りませんでしたが、フルスモークの高級バン。バイクを積んでもらって、旧済州市にあるホステルへ。15,000ウォン、およそ1500円でスターを乗せるような高級車に乗れたので、それはそれで満足。
今回お世話になったマロ・ホステル。3時前に着いてしまい、フロントは無人でしたのでバイクと荷物を置いて、すぐ向かいのセブンイレブンへ。
中のテーブルに座って、バナナウユ(牛乳)を飲みながら、宿主の到着を待ちます…
(次回へ続く)

NHK BSプレミアムの「世界入りにくい居酒屋」というテレビ番組、ご存知でしょうか?
観光客には行きにくい、入りにくい、地元の知る人ぞ知る、魅力溢れるお店にスポットを当てる番組です。
一見つっけんどんな店主が、地元の人々に家族のように愛されていたり、そこに集うお酒好きな人たちのご機嫌な様子は見ていてワクワクします。
今春ソウルに行った際、同番組で紹介された「ソウル食品」に行きたかったのですが、鍾路界3街のディープスポットに一見でひとりで入る勇気がなく、断念。いつか地元の人にまじってマッコリや焼酎をクイっと一杯やる「ホンスル」(一人呑み)が私の憧れです。

鍾路3街「ソウル食品」
さて、前置きが長くなりました。
今回皆さんにご紹介したいのは地元でも知る人ぞ知る、入りやすいですが結構「行きにくい」パン屋さん、「ほんのり茶庵」(幕別町栄43-12 TEL090-3897-1216)。

サイクリングしていて見つけた幕別町古舞近くのお店ですが、一昨年くらいから気になっていたのに、実際訪問できたのはこの夏。

なぜすぐ行けなかったかというと、このお店の営業スケジュールが面白いのです。
営業は5月末から10月末のシーズン限定。しかも火・木の11:00~15:00という営業時間。めちゃくちゃタイトです。

「週休二日取れる店は信頼できる美味い店!」というのが私のセオリーですが、この店はさらに上をいって週休5日!
しかも半年間やっていなくて、4時間限定。そそりますでしょ?
オーナーさんは、パン教室をメインに運営しているので営業時間が限られているそうです。

平日お休みとれる方は、ぜひ自転車で「ほんのり茶庵」さんへ行って見てください。出来立てのパンを頬張り、コーヒー飲みながら一休み! 時間をかけて丁寧に作られたたしっとりメロンパン、出来立てに巡り会えたらラッキーなちくわパンがオススメです。
おっと、書き忘れるとこでした。今年の営業は10/30(火)で終了だそうです!
(ヴェロテン)


最近の中高生はママチャリに乗らなくなった!?
こんな話がちらほら出てくるようになりました。
以前まで、通学車といえばカゴ付きのシティーサイクル。
荷物の多い野球部の子たちは後ろに荷台のついた婦人車(完全なママチャリ)が定番でした。
確かに、前カゴにもがっつり荷物が乗っていいて、低いサドルポジションの婦人車で、四角いエナメルショルダーバッグを丁度荷台のせて走ると、な〜るほど安定性が良さそうですね。
ところがここ数年、中高生たちは躊躇なくクロスバイクを求めて来店されます。
人気漫画の影響でしょうか、中には「ローバイ」ことロードバイクを買い求める中学生の子も少なくありません。
荷物の多いはずの野球部の高校生にも、ロードバイク通学する子さえいます。ときおり小学生の親子連れの方も来店されます。
スポーツ自転車オンリー…創業70年を越える古い看板にとらわれず、20年ほど前にスポーツバイクだけで行こうと決めてやってきた私にとって、スポーツ車の普及自体は歓迎すべき状況です。
せっかく乗るならカッコよく、気持ちよく走れる方がいいじゃない。
カゴとかスタンドに縛られず、走りそのものを優先してスタイルも変えてしまいましょう…
しかし、通学=移動・駐輪という「実用」には、キックスタンドや泥除けなどある程度の実用性は求められます。
それは致し方ないとして、乗る人の意識の差に注意してもらいたいなぁと思う場面がとても多い。
空気?去年入れたっけかな?… オイオイっ
段差のりあげるときに滑りました… えっそんなにスピード早いの?
暗くて電柱にぶつかった… ひぇ〜〜っ
たまたま鍵かけてないときに盗まれた… (沈黙)
車体はスポーツバイクですが、乗り手の扱いはママチャリをただ乗っている時と同じ人が多いのかなぁ。
中高生に「ローバイ」はとても人気なのですが、本来は実用向きではない自転車です。
学校帰りにママチャリの友達、クロスバイクの友達、ローバイの友達が横に並んでゆっくり走っているときは意外に危険です。そもそも巡行スピードが違う乗り物ですし、向こうから来たおばちゃんのママチャリを避ける時に、3人が横に接触して転倒したりするからです。
それでも乗りたいと思ってもらうことは有り難いのですが、同時に安全性の確保もさらに重要になります。
そうした流れの中で、当店が反省すべきはヘルメット着用率の低さ。もちろん商談時にはロードバイクのスピードは魅力の反面、怖さでもあることを親御さんに説明して、ヘルメット着用をお勧めします。が、力足らず、なかなか買ってもらえません。
当店の前は大通(国道)で交通量が激しく、路肩の狭い道路。そこをイキって走っる、ノーヘルメット、夜間無灯火のロードバイを見ると、ゾッとします。
事故や落車で大怪我してからでは遅いです。
もしもの危険が、万が一ではなく千が一、いや百が一であるという認識を持っていただかないとなりません。
ライトや鍵の購入も、安いので十分と判断してしまう方も多いようですが、考え直しませんか?
命に関わるアイテム(まぁバイク本体もそうですが)、視認性の確保=安全はバイクの値段が高い安いではないですよね。
スマートなのはあなたのスマホだけですか?
サイクリストとしてもスマートで行きましょう。
(ヴェロテン)
